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【WordPress】フルサイト編集に対応したブロックテーマの作り方と実案件への活かし方【②ページ構築】

WordPressブロックテーマの作り方と実案件への活かし方

前回まで

前回までは「ブロックテーマ」というものについて、その概要や構築時の注意点、そして実際の構築(共通スタイルやヘッダーフッターの作成)までを行いました。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

今回はその続きのTOPページの全体構築を行っていきたいと思います。
それでは早速始めていきましょう。

ページ全体の構築

前回までの記事でヘッダー・フッターやボタンなどの各パーツの構築は終えています。
ここからはページを各セクションに分けて構築を進めていきたいと思います。

テンプレートの追加

まずは、「外観」⇒「エディター」⇒「テンプレート」⇒「テンプレートを追加」ボタンをクリックします。

そうするとポップアップが表示されるので、ここでは「フロントページ」を選択します。(今回構築していくのは一旦フロントページのみです)

「外観」⇒「エディター」⇒「テンプレート」⇒「テンプレートを追加」ボタンをクリック

そして、まっさらな状態の編集画面で「header」「コンテンツ」「footer」という3つのブロックを追加して保存してください。
「コンテンツ」ブロックに関しては上方向のマージンを0に設定しておきます。

これでフロントページ用のテンプレート作成は完了です。

WordPressの表示設定

先ほど登録したテンプレートを固定ページの「ホーム」に適用させるために、ここで一旦WordPressの表示設定を変更していきます。

「設定」⇒「表示設定」を選択します。

ホームページの表示を「固定ページ」にチェック、「ホームページ」の個所にあらかじめ作成してある「ホーム」を選択します。
後は「変更を保存」ボタンを忘れずにクリックすればOKです。

ホームページの表示設定。固定ページの「ホーム」を選択して、保存してください。

この設定を行うと「固定ページ一覧」の「ホーム」のページにフロントページという表示が追加されます。

固定ページ一覧の「ホーム」の右側に「フロントページ」という表記が追加されます。

そして、「ホーム」ページの編集画面に入るとテンプレートには先ほど作成した「フロントページ」が自動的に設定されています。

ここまでで、ページを作成するにあたっての設定は一旦完了なので、次のセクションからは実際の構築を始めていきます。

メインビジュアルの構築

メインビジュアルの構築を進めていきます。

まずは、「外観」⇒「エディター」⇒「固定ページ」⇒「ホーム」を選択します。

下記のようにまっさらな編集画面が表示されると思いますので左上のブロック追加ボタンから「カバー」ブロックを選択して追加します。

カバーブロックを追加したらFigmaから画像をダウンロードしてアップロードしてください。
そして、レイアウトの「コンテンツ幅を使用するインナーブロック」のチェックを外します。

各要素を下記のように登録します。
ボタンブロックに関しては前回の記事で登録したオリジナルスタイルを適用した「アイコン付きボタン」を使用します。

カバーブロック内には一旦段落ブロック2つとボタンブロックを追加する。

そして3つのブロックを全て選択して「グループ化」を行います。

グループ全体を左寄せにするために下記のように「カバー」ブロックを選択した状態で、中身の配置を「中央左」に設定します。

カバーブロックに対してスタイルを適用していきます。

テキスト
オーバーレイ#164D59
オーバーレイの不透明度50%
パディング上下100px
パディング左右11番
最小の高さ600px

ブロックごとの間隔の微調整を行うために段落2つを選択して、グループ化を行います。

グループのレイアウト設定で、「コンテンツ幅を使用するインナーブロック」のチェックを外します。
そして、グループに対してスタイルを適用させていきます。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
フォントZen Maru Gothic
ブロックの間隔2番(1rem)

次に、最初のコピーの方に下記のようにスタイルを適用してください。

テキストの配置左寄せ
フォントサイズF-XXL
行の高さ1.5

2番目のコピーの方には下記のようにスタイルを適用してください。

フォントサイズF-L
行の高さ1.5

最後にコピーとボタンを囲っているグループに対して余白のスタイルを適用していきます。

ブロックの間隔8番(4rem)

ここまででフロントページの見た目は下記のようになっていると思います。

特徴セクションの構築

次は「特徴セクション」の構築を進めていきます。
下記の部分です。

また、名称が適切かどうか分かりませんが…赤枠で示した部分のUIコンポーネントを便宜上「Info Card」と呼ぶことにします。

まずは、必要な要素を一通り追加していきましょう。
「Info Card」の各アイテムは一旦1つ作り、それを「パターン化」してから複製するので、ここでは一旦1つだけ登録しておきます。

なお、「InfoCard」の作成に当たっては今回は「カラムブロック」を使用します。
カラム数は「2」に設定し、「モバイルでは縦に並べる」のチェックを外しておきます。

セクションタイトル(当院の特徴)見出しブロック(H2)
リードテキスト(地域の皆さまに信頼される~)段落ブロック
「Info Card」の画像カラムブロックの左側に画像ブロックを内包
「Info Card」のタイトルカラムブロックの右側に見出しブロック(H3)を内包
「Info Card」の本文カラムブロックの右側に段落ブロックを内包

UIのパターン化

「Info Card」のように何度も使用する可能性があるUI要素は「パターン化」という形で登録しておくと非常に便利です。
それでは早速作成していきましょう。

まずは、見出しと本文部分をグループ化します。

グループ化後、「縦積み」を選択します。そして、スタイルは下記のように設定しておきます。

ブロックの間隔1番(0.75rem)

そして、こちらの右側のカラムには下記のようにスタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
空欄

そして、カラムの左側の方には下記のようにスタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
80px

画像ブロックそのものは正円にする必要があるので下記のようにスタイルを適用してください。

角丸9999px(正円になればどのような値でも可)

そして、「カラム」ブロックにもどり下記のようにスタイルを適用します。

パディング上下2番(1rem)
パディング左右2番(1rem)
ブロックの間隔2番(1rem)
角丸8px
ドロップシャドウ(前回の記事でスタイル済み)

そして、さらに垂直方向の配置を「中央揃え」に設定します。

ここまでできたら、このUIコンポーネントを選択し「パターンを作成」をクリックします。

Info Cardと名前を付けて、「同期」のチェックを外し「追加」ボタンをクリックします。
これで、この「Info Card」は1つのブロックとして登録されブロックエディター上のどこでも自由に使用できるようになりました。

自身で追加していった「パターン」は「マイパターン」から選択して追加することができます。

今回はこれを6つ追加します。
そして、6つすべてを複数選択し、「グループ化」を行います。

グループ化を行ったら、今度はそれを「グリッド」化し、下記のようにスタイルを適用します。

グリッド項目の位置自動
カラム3
最小列幅300pxぐらい(大きくレイアウトが崩れない範囲で設定)
ブロックの間隔3番(1.5rem)

セクションタイトルとリードテキストのスタイル

セクションタイトルとリードテキストは下記のようにスタイルを適用します。

テキストの配置(両テキスト)中央寄せ
フォントZen Maru Gothic(セクションタイトルは既に見出しにスタイルが適用されているため不要)
フォントサイズやや大(セクションタイトルは既に見出しにスタイルが適用されているため不要)

そして、これら2つのテキストをグループ化します。

2つのテキストを選択し、右クリック、そしてグループ化

このグループに対して下記のようにスタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
ブロックの間隔3番(1.5rem)

セクション内部のレイアウトの調整

このままだと下記のようにInfo Cardのグリッドレイアウト部分が画面幅いっぱいに広がってしまいます。

これを解消するためには、このセクション全体をグループ化します。
そうすることでtheme.jsonに設定してある「コンテンツ幅」を利用できるようになります。

これでグリッドがコンテンツ幅(1200px)に収まるようになりました。

ここで、「ボタン」を挿入するのを忘れていたので追加していきます。
今、グループ化したセクションの直下に新たに「ボタン」ブロックを追加してください。

スタイルには「アイコン付きボタン」を適用させましょう。

デフォルトではボタンは「左揃え」のレイアウトになっているため、これを中央揃えにしておきましょう。

「揃え位置の変更」から中央揃えを選択する

最後にこのセクションに対して「ブロックの間隔」のスタイルを適用することで、「グループ」「グリッド」「ボタン」の3つの要素間の余白を調整します。

他ブロック間との余白

今現在、「メインビジュアル」と「当院の特徴」の間には、前回の記事でtheme.jsonに記述したように1.8em分の余白があいています。

「メインビジュアル」と「当院の特徴」の間に1.8emの余白があることを示している

そこで、このセクションのブロックに対して、上方向に10番(5rem=80px)の余白を設定することで上書きします。

マージン(上)10番(5rem)

これで先ほどよりも大きい値の余白が設定されました。

診療科目セクションの構築

続いて診療科目セクションの構築を進めていきます。

今回もパターンを作成していきますが、これを「Icon Card」と命名しておきます。
この「Icon Card」も先ほどと同様に1つを先に構築しておき、パターンから挿入していく、という手順で進めていきたいと思います。

今回もまずは一旦必要な要素をすべて登録してから、各々の要素にスタイルを適用していきます。

メインビジュアルの時と同様に「カバー」ブロックを使用して、背景とその中のコンテンツを同時に設定していきます。

背景画像カバーブロックの画像(オーバーレイの不透明度0)
セクションタイトル(診療科目のご案内)カバーブロック内に見出しブロック(H2)
「Icon Card」の画像カバーブロック内に画像ブロック
「Info Card」のタイトルカバーブロック内に見出しブロック(H3)
「Info Card」の本文カバーブロック内に段落ブロック

UIのパターン化

では、「Icon Card」を構築していきます。

まずは、画像、タイトル、本文を選択して、「グループ化」を行います。

グループ化を行った後は下記のようにスタイルを適用します。

グループ縦積み
レイアウト中央揃え
背景色White
パディング4番(最大24px~最小16pxの間で画面幅に応じて拡縮)
ブロックの間隔なし
枠線Blue,2px
角丸8px

今回用意しているアイコン画像の方には元々ある程度の余白が含まれているため、タイトルとの間の余白はカンプ上では「0」に設定しています。
それに伴い「ブロックの間隔」は「なし」に設定していますが、これだと汎用性がなくなってしまうためご自身でお好みのサイズに変更していただいても大丈夫です。

今回はこのまま「なし」の状態で進めていきます。

画像とタイトルとの間は余白は無しで良いのですが、タイトルと本文との間の余白は設定しておきましょう。
そのために、「見出し」ブロックと「段落」ブロックを選択しグループ化を行います。

このグループに対して下記のスタイルを適用します。

ブロックの間隔1番(0.75rem)

※テキストの「中央寄せ」も忘れずに行っておきましょう。

ここまでできたら、「パターン化」して再利用できるようにしておきましょう。

パターンの名前=Icon Card。同期のチェックをOFFにする。

これも先ほどと同様に「パターン」⇒「マイパターン」から選択することができます。

この「Icon Card」を新たに8つ追加して、「カバー」ブロックに内包するように移動させます。(なぜか追加しようとするとカバーブロックの外側に追加されてしまうので。
そして、これらをすべて選択し、グループ化を行います。

このグループに対して、スタイルを適用します。

グループグリッド
グリッド項目の位置自動
カラム4
最小列幅200px(大きくレイアウトが崩れない範囲で設定)
ブロックの間隔3番(1.5rem)

セクション内部のレイアウトの調整

つづいてこのセクション全体のレイアウトを調整していきます。

まずは、セクションタイトルについてテキストを「中央揃え」に設定します。

つぎに、ボタンのレイアウトも「中央揃え」に設定します。

つぎに、これらのカバーブロック内部のコンテンツ3つを選択して、グループ化を行います。

このグループに対して、下記のスタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
ブロックの間隔7番(2.5rem)

次に、このカバーブロックに上下のパディングを追加します。

パディング上下10番(5rem)

他ブロック間との余白

最後に上方向のマージンを調整することで、前のブロックとの間の余白を調整します。

マージン上10番(5rem)

最後に「Icon Card」の画像とテキストを差し替えれば、このセクションは完成です。

お知らせセクションの構築

つづいて「お知らせ」セクションを構築していきます。
「お知らせ」の記事のひとつひとつはWordPressの「投稿」によって作成されていますが、これらの一覧をブロックエディター上で表示するための方法をご紹介します。

その前にまずは、それ以外の部分の見出しやボタンなどを設置し、このセクション内のコンテンツを大まかに構築していきます。

まずは、カバーブロック内にお知らせ記事一覧以外の要素を挿入します。

背景画像カバーブロックの画像(オーバーレイの不透明度0)
英字タイトル(NEWS)左横の線カバーブロック内に区切りブロック
英字タイトル(NEWS)カバーブロック内に段落ブロック
セクションタイトル(お知らせ)カバーブロック内に見出しブロック(H2)

「クエリ―ループ」ブロック

では、ここにお知らせ記事一覧を表示させていきましょう。

ブロック一覧から「クエリ―ループ」ブロックを選択して追加します。
そうすると下記のように、「選択」か「新規」かを選ぶように聞かれるので、「新規」を選択してください。

次に、表示したい内容を聞かれるので今回はデザイン通りに「タイトルと日付」を選択します。

下記のように現在登録してある記事の一覧が表示されます。

この状態ではまだ設定として不十分なため、追加でいろいろ設定を行っていきます。

まずは、TOPページ内では「ページ送り」は必要ありませんので削除しておきましょう。

次に、「投稿テンプレート」のブロックを展開し「日付」と「タイトル」の並び順を逆にします。
さらに、「画像」ブロックを「タイトル」ブロックの後に挿入してアイコンを表示させます。

「日付」ブロックの設定を行います。

デフォルトの書式チェックを外す
書式カスタム(Y.m.d形式)
テキスト色Blue
フォントサイズ小(14px)

「タイトル」ブロックの設定を行います。

タイトルをリンクにするチェックを付ける
フォントSystem Fontに変更
フォントサイズ中(16px)
外観

ここまで出来たら「日付」ブロックと「タイトル」ブロックを選択して「グループ化」を行います。

このグループに対して、スタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
ブロックの間隔2番(1rem)

投稿テンプレートの内部に2カラムの「カラム」ブロックを追加して、「グループ」ブロックと「画像」ブロックをそえぞれのカラムの中に移動させます。

そして先頭のグループを内包している側のカラムの幅には空欄を設定して自由に広がるようにします。

「画像」を内包しているカラムには幅40pxを指定します。

このようにしておくことで、スマホのように小さいサイズの画面幅でもアイコン画像が潰れることなく表示されます。

この「カラム」ブロックに対してスタイルを適用していきます。

モバイルでは縦に並べるチェックを外す
パディング上、下、左2番(1rem)
パディング右6番(2remから1remの間で画面幅に合わせて縮小)
マージンなし
枠線上のみBlueを設定

「カラム」ブロックの1階層上の「投稿テンプレート」ブロックに対してもマージンは無しで設定しておきましょう。
そして、下部のみに枠線も設定しておきましょう。(カラムには上方向の枠線しか設定していないので)

マージンなし
枠線下方向のみBlueを設定

セクション内部のレイアウトの調整

レイアウトを調整するにあたって、左側のと右側でそれぞれグループ化を行います。

このグループに対して下記のスタイルを適用してください。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
ブロックの間隔2番(1rem)

こちらのグループには下記のスタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
ブロックの間隔7番(2.5rem)

ここからはそれぞれのグループの内部のレイアウトを調整していきます。
まずは、左側のグループのレイアウトを整えていきましょう。

最初に英字タイトルの部分について、「区切り」ブロックと「段落」ブロックを選択してグループ化を行います。

このグループに対して下記のスタイルを適用します。

グループ横並び
ブロックの間隔2番(1rem)

このままだと区切りブロックが見えなくなってしまっているので、下記の「区切り」ブロックには下記のようなスタイルを適用します。

背景lightBlue
fixed
固定幅32px

ここまでできたら、この英字付きのタイトルを「パターン化」しておきましょう。(次のセクショでもも使用します)

そして、右側グループ内の「ボタン」ブロックは「右揃え」に設定しておきます。

ここまでで、それぞれの要素の細かな調整は一通り完了しました。
最後に仕上げとして、左側グループと右側グループのレイアウトの調整を行いましょう。

では、まず2つのグループを選択して、グループ化を行ってください。
そしてグループに対して、下記のスタイルを適用します。

グループグリッド
レイアウト自動
カラム12
最小列幅40px
ブロックの間隔3番(1.5rem)

この段階ではまだレイアウトが崩れていますが気にしないでください。

次に、右と左のグループに対してそれぞれ下記のようにスタイルを適用します。

列のスパン(左グループ)3
列のスパン(右グループ)8
カラム(右グループ)5

他ブロック間との余白

最後に「カバー」ブロックに対して上下方向のパディングを設定したらこのセクションは完成です。

パディング上下10番(5rem)

アクセスセクションの構築

続いて、「アクセス」セクションを構築していきます。

このセクションは先ほどの「お知らせ」セクションと同様に「カバー」ブロックで背景に画像を設定し、その中にコンテンツを登録していきます。
また、Googleマップも掲載しているので、その埋め込み方法も解説していきます。

まずは、「カバー」ブロック内に一通りコンテンツを登録していきます。

背景画像カバーブロックの画像(オーバーレイの不透明度0)
英字付きタイトルカバーブロック内に「パターン」から挿入
診療表カバーブロック内にフッターの診療表をコピー&ペースト
ボタンカバーブロック内にボタンブロック(H2)

Googleマップの埋め込み

ここにGoogleMapを埋め込んでいきます。
今回はサンプルデザインのためGoogleMapに設定する住所も仮のものとします。

GoogleMapにアクセスし、仮の住所を入力します。
入力した後に「共有」をクリックします。

下記の手順で設定していきます。

  • ①「地図を埋め込む」を選択
  • ②「カスタムサイズ」を選択
  • ③サイズを384×384に設定
  • ④「HTMLをコピー」を選択

「英字付きタイトル」と「診療表」の間に「カスタムHTML」ブロックを挿入し、先ほどコピーしたHTMLをペーストします。

この状態で一度「プレビュー」を確認してみます。

下記のようにMAPの部分だけがコンテンツ幅からはみ出してしまっています。

これを解消するためにはカバーブロック内部の「英字付きタイトル以外」のすべて選択し「グループ化」を行います。

この状態で再度「プレビュー」を確認すると、下記のようになります。

ここから、各パーツのスタイルを設定していきます。

診療表のスタイル

診療表には下記のようにスタイルを設定します。

まずは、診療表を単独で「グループ化」します。

そして、下記のようにスタイルを適用します。

グループコンテンツ幅を使用するインナーブロックのチェックを外す
背景#EFF9FF
パディング上下左右2番(1rem)
角丸8px

右側のコンテンツのレイアウト調整

さらに、診療表を囲ったブロックと段落ブロックをグループ化します。

続いて、上記のグループとボタンブロックを「グループ化」します。

下記のように余白を調整します。

グループコンテンツ幅を使用するインナーブロックのチェックを外す
ブロックの間隔7番(2.5rem)

セクション内部のレイアウトの調整

続いてセクション全体のレイアウト調整を行っていきます。

まずは、「カスタムHTML」ブロックをグループ化して囲います。(カスタムHTMLのままではグリッドのスパンの設定が行えないため

さらに、MAPがコンテンツの横幅からはみ出てしまう現象を防ぐために下記のようにスタイルを適用します。

グループコンテンツ幅を使用するインナーブロックのチェック
コンテンツ幅100%
配置左揃え

続いて、これら全体を囲っている「グループ」ブロックを「グリッド」に変更し、下記のようにスタイルを適用します。

グリッド項目の配置自動
カラム12
最小列幅70px
ブロックの間隔3番(1.5rem)

つぎに、このグリッドの子要素の配置を設定していきます。
まずはMAPを囲っている「グループ」ブロックに対して配置を行います。

下記のようにスタイルを適用します。

最後にこの「カバー」ブロックに対して余白とパディングのスタイルを適用します。

パディング上下10番(5rem)
ブロックの間隔7番(2.5rem)

ここまでの設定で見た目は下記のようになっています。

採用情報セクションの構築

最後に採用情報セクションの構築を進めていきます。

まずは、下記のような構成で必要なブロックを挿入していきます。

ワイド画像カバーブロック(中身は何も入力しない)
テキスト(地域医療の最前線で~)段落ブロック
テキスト(あだちメディカルクリニックは、~)段落ブロック
採用情報ページへのリンクボタンブロック(「アイコン付きボタン」のスタイルを適用)

次に「カバー」ブロックを「グループ化」して囲います。(カバーブロック自体の横幅をコンテンツ幅に調整できるようにするため)

そして、下記のようにスタイルを適用します。

配置幅広(1760px)
コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
固定背景チェックを入れても入れなくてもどちらでも良い
オーバーレイの不透明度0
最小の高さ580px
角丸16px

次に「段落」ブロックと「ボタン」ブロックを選択して、「グループ化」を行います。

さらに、このグループを先ほどカバーブロックを囲っていたグループの内部に移動させます。

この上位のグループブロックにはカバーブロックとグループブロックの間隔が0になるように設定します。

段落ブロック2つとボタンブロックを囲っているグループブロックに下記のようにスタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェック
コンテンツ幅924px
配置中央揃え
背景White
パディング上下8番(4rem)
マージン上-100px(この設定で画像の上に重ねるレイアウトが実現可能)
ブロックの間隔7番(2.5rem)
角丸16px

最後にこのグループないの各要素のスタイルを適用していきます。

まずは、段落ブロック2つをグループ化します。

このブロックに対しては下記のようにスタイルを適用します。

コンテンツ幅を使用するインナーブロックチェックを外す
ブロックの間隔3番(1.5rem)

続いて「地域医療の最前線で~」の段落ブロックに下記のスタイルを適用します。

Blue
フォントZen Maru Gothic
フォントサイズF-XL

続いて、「あだちメディカルクリニックは~」のテキストのスタイルを適用していきます。

フォントサイズ18px

つぎに、ボタンブロックの配置を変更します。

揃え位置の変更中央揃え

最後にこのセクションに上下のパディングを設定します。

パディング上下10番(5rem)

最終的にこのような見た目になっていればOKです。

まとめ

ここまでの構築でWebサイト全体は下記のように仕上がりました。
実はまだ細かい部分で微調整が必要なのですが、ほぼデザインカンプと同じWebサイトが仕上がりました。

前回の記事と今回の記事を通してWordPressのブロックテーマを用いたWebサイトのTOPページ全体を構築する具体的な手順が詳細に解説してきました。
前回の記事で準備した共通スタイル、ヘッダー、フッターを基盤とし、今回はサイトのメインコンテンツ部分の構築に焦点を当てました。

このように、ブロックテーマは**FSE(フルサイト編集)**機能とtheme.jsonによるスタイル管理、そして「パターン」や「グリッド」といった強力なブロック機能を組み合わせることで、**ノーコード(またはローコード)**で複雑なデザインカンプに近いWebサイトを構築できることが示されました。
細かな微調整は必要であるものの、これらの手順を踏むことで、効率的かつ柔軟なWebサイト制作が可能になります。

この一連の解説が、ブロックテーマを用いたWordPressサイト構築に挑戦する方々の助けになれば幸いです。

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