【AI画像生成】Stable DiffusionをGoogleColaboratoryで動かしてみた…

【AI画像生成】Stable DiffusionをGoogleColaboratoryで動かしてみた…
Scroll
公開日

最近何かと話題の”AI”…
文章作成、プログラミング、デザイン、イラスト、などなどクリエイティブな分野にどんどんAIが進出してきています。


AIって単純な作業を人間の代わりに行って、人間はその余った時間で創造性を発揮していくんじゃなかったのか…?
このままだと人間が単純作業を行ってAIがクリエイティブで創造的な価値を生み出していくことにならないか?

そんな未来を私は危惧しています…

とはいえ今はAIに取って代わられぬように、「AIをとことん使い倒してやろうじゃないか!!」

と言ったところでこの記事の内容を試してみるに至った訳です。

Stable Diffusionとは

プロンプト(呪文=テキスト)でAIに支持を出すだけで、自動的にイラストや画像を生成してくれる「画像生成AI」の一種です。

ほかにもChatGPTで有名なOpenAI社が開発している「DALL・E2」や、Midjourney社の「Midjourney」など様々な種類の画像生成AIが存在します。

利用料金は?

画像生成AIには先で紹介した用にいくつかありますが、完全無料で使用できるのは今のところ(2023年4月現在)「StableDiffusion」だけとなっております。

「DALL・E2」や、「Midjourney」は最初は最初の内は無料。
無料枠を使い切ると、月額課金して画像生成枚数の容量を増やすといういわゆるサブスク制のようなイメージです。

Midjourneyの利用料金

フリープラン毎月約25枚まで無料
ベーシックプラン月額10ドル(月200枚まで)
スタンダードプラン月額 30ドル(リラックスモード(低速)にすれば無制限)
プロプラン月額 60ドル(リラックスモードにすれば無制限)
https://docs.midjourney.com/docs/plans

DALL・E2の利用料金

無料枠 最初の50回分の無料クレジット(毎月15クレジット追加)
有料クレジット15ドル(115クレジット追加)

Stable Diffusionを使う方法は?

上記の2つの画像生成AIがWebブラウザ上で動作するツールであるのに対し、StableDiffusionはツールそのものがオープンソース化され、ユーザーが個人のPCやクラウド環境にインストールして使用するのが一般的な使い方となっています
お試し程度の使用であれば下記で紹介するデモサイトでWebブラウザ上で使用することもできます。

デモサイトで利用する

StableDissusionをお試しで使用したいという方にお勧めの方法です。
Web上には下記のサービスを使用すれば無料でStableDiffusionを試してみることが可能です。

自分のPCにインストールする

StableDiffusionの一般的な使用方法でありながら、恐らく高難易度な使用方法です。
さらに難易度が高いうえにコストもかかります。
この方法で使用したい場合には、

  • ミドルクラスからハイエンドクラスなグラフィックボードの性能
  • Pythonなどのプログラミング言語やGitHubなどのエンジニア寄りの知識
  • エラー自己解決能力

私自身もこの環境を自身のPC内に構築していますが、ネット上にある記事を参考にしながら全く同じ手順で進めていってもエラーが発生し、環境構築し終えるまでに半日~1日の工数を要しました。

また、私の場合グラフィックボードの性能がそこまで高く無いので、画像生成できるにはできる…が、ものすごく時間がかかるというのがツライところです。

ローカル環境でのStableDiffusionの実行にはNVIDIA製のGPU(グラフィックボード内に搭載されているプロセッサ)が必要不可欠です。
そして高性能なGPUを購入しようとすると普通に数十万単位の金額がかかります…キツイです。

GoogleColaboratoryを使用する

一番無難な方法かな~と思うのがこの方法です。
Google Colaboratory(略:Colab)は、Python実行環境があらかじめ構築されていて尚且つ無料でGPUが使用できるWebブラウザ上のサービスです。(制限はあります)
このサービスを使用することで手軽にStableDiffusionを試すことができます。

詳細な使用方法は下記の記事がかなり分かりやすくまとめられているかなと思いますので、試してみたい方は是非!

このGoogleColaboratoryは高性能なPC環境が手元に無くても気軽にAI絵を無料で試せる非常に画期的な方法なのですが、AI絵というものは1回の生成で納得のいくものが出来上がるとは限りません…

実際はプロンプト(呪文)を変更し通、数十枚生成してやっと納得いく1枚ができあがるということの方が多い気がします。

無料版で使用できるのは良いことではあるんですが、如何せん無料だとサーバーが混みあっているとすぐに接続が不安定になったり、GPUの使用上限の達したりといろいろとストレスが溜まることが多かった…というのが実際に使用してみた感想です。

そこで今回有料版の「Colab Proってどんなもんじゃい?」ということでちょっとだけ課金してみるに至った訳です。

ColabProプラン画像

これを見た感じだと

  • 早いGPUが使える
  • メモリ容量が大きい
  • ターミナルが使える

以外の情報が無いんですよね…
「100 コンピューティングユニットって実際どれだけ使えるんじゃい?」という部分が謎なんですよね…(ちょっとGoogleさん…)

そこで色々調べ廻ってみた結果下記のような記事を見つけることができました。
(ありがとうございます…)

リソース消費量
CPU 0.08(1250時間相当=約52日間相当)
標準GPU1.96(約51時間相当=約2日間相当)
プレミアムGPU(V100) 5.36(約18時間30分相当)
プレミアムGPU(A100)13.08(約7時間30分相当)
TPU1.96(約51時間相当=約2日間相当)

ふむふむ、なるほど…
どうやら消費量はGoogleColabに接続している「時間」で決まるようですね…

実際にColabProを使用してみた感想

うーん、正直微妙かも…

というのも、下記画像のように、ColabProに課金するとGPUのクラスが選択できるようになります。

ただ、選択できるのは良いのですが、V100かA100を使用するかをユーザーが選択できないようになっています。

私が最初に課金した際は、「100コンピューティングユニットというものがどれくらいで、プレミアムクラスのGPUだとどれぐらい消費されるんだろう?」ということが全く分からない状態だったので、プレミアムに接続して、じゃんじゃんバリバリ絵の生成を試していました…

結果、恐ろしいことに約半日ほどStableDiffusionをいじって遊んでいたら、約半分のコンピューティングユニットが消費されていました…(無知って怖いですね本当)

私自身は絵の生成にかかる待ち時間は余裕で待っていられるので、
GPUがそこまで高性能で高速でなくても良いんですよね…

ガチでAI絵を作成して仕事の一環とし行っていくなら課金は全然有りだなと思ったのですが、(それでもこの消費量だと自作PCで高性能グラボ詰んだ方がコスパ良いかも…)
私のように趣味程度の人であれば、課金はしなくても無料の範囲でサーバーが混みあってなさそうな時間帯に接続してちまちま絵を生成していれば良いんじゃないかなと思いました。

©UCHIWA Creative Studio.all rights reserved.